ピース・パレード

○基本知識
市民のパレードは、日本ではデモ、西洋ではラリーなどと呼ばれ、あらゆる分野で、特に問題が大きかったり緊急であったりする場合に行われ、戦争勃発時などには世界各地で大規模なピース・パレードが継続して行われます。
ニュースなどでお気付きの通り、世界各地のものに比べると日本でのパレードはやや地味で参加人数も少なめですが、それでも2003年のイラク戦争に対しては4〜5万人規模の大きなものも催され、一般の人も気軽に参加するようになってきています。
市民パレードはその都度違った参加者層、規模や雰囲気ですが、イラク戦争でCHANCEなどが主催したピース・パレードなどは、若い世代が中心の、少しコンサートや文化イベントなどに近い明るい雰囲気のもので、参加者もコスチュームやパフォーマンスに工夫をこらしていました。
戦争のような深刻な問題なのに、こんな風に書くと不謹慎な感じがするかも知れませんが、一般の人が気軽に参加して気長にリピーターを続けるためには、楽しさも重要な要素となってきています。
ピース・パレードは大体メジャーな場所で行われますので、いきなり参加するには要領がわからないという方は、まずはイベントをチェックするつもりで、散歩がてら見に行ってみるのもよいでしょう。


戦争が起こったり、起こりそうになると、ネットワークが立ち上がったり、アクションを開始したりします。ピース・パレードに参加するには、まずそういったネットワークにアクセスして時間や場所などの情報を入手してください(イラク戦争勃発前後、東京でははほぼ2週間おきに大きなパレードが開催されました)。
新聞広告や、フライヤーで開催日時が告知される場合もあります。
パレードにはひとりとかカップルで、手ぶらでぶらりと行っても参加できますが、わたしの経験ではこれだと正直ちょっと寂しく、またまったく知らない、内容のわからない団体に混じって歩くのはあまり居心地のいいものではないので、個人参加の人はあらかじめお目当ての団体を見つけて合流するか、集合場所で楽しそうなグループに加えてもらうか、個人参加の人同士で友だちになって固まって歩くといいでしょう。
職場や友人・家族でグループ参加できる人は、横断幕やプラカードを作って、グループ名やスローガンを掲げておくと、他の団体との区別をつけて、自分たちのペースでパフォーマンスすることができます。
ただ歩いてもいいですが、おもしろいサインを作ったり、衣装を工夫したり、みんなで歌ったり、コールをしたり、できれば演奏したりして景気付けをすると、元気に歩けます。

パレードはあらかじめ決められたコースを決められた幅(日本では主に一車線分)で歩きます。パレードのために交通規制などが行われているので、この列を乱さず、主催者や警察の指示に従って行進してください。
プラカード、コールとも過激なものや暴力的なもの、誹謗中傷は避け、暴力・破壊行為は絶対にやめましょう。こういった行為は一般の人の参加や支持を遠ざけることにもつながり、アクションにとってたいへん大きなマイナスとなります。

ピース・パレードは場所や日時が決まっているので、遠い、都合がつかないという場合は、ネット上などで賛同者になることもできます。主催者のホームページなどをチェックしてみましょう。

○ここが不安??
テレビなどで世界各地のパレードの様子を見ていると、たまに警官隊と衝突してけが人が出たりする場面があります。
パレードはあらかじめルートなどを警察に報告し、車線をパレードのために空けるなど要所要所を交通規制してもらって行うので、強引に他の車線にはみだすなどする悪い子が現れると、当然注意されたり、悪ければもめごとになったりもしますが、指示通りに歩いて、好んで暴行を働かなければトラブルに遭うことはありません。
おまわりさんは交通整理などを受け持ってくれるので、顔を合わせることがあったら「ご苦労様です!」とねぎらいましょう。

2003年5月
獸木野生

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