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Another Works
 【Marianne Faithfull】 映画『あの胸にもう一度』
la motocyclette
Version Integral

『あの胸にもう一度』 オリジナルノーカット英語版

(チケット&パンフレット)

PHOTOPHOTO

製作アレ・プロ(パリ)/ミディ・アトランティック・フィルム(ロンドン)
1967年/フランス・イギリス合作映画 配給CIS
原題:Andre Pieyre de Mandiargues

脚本、監督、撮影:Jack Cardiff
音楽:Les Reed

CAST:
Rebecca:Marianne Faithfull
Daniel:Alan Delon


(STORY)

PHOTOレベッカは父親の書店で客として来たダニエルと知り合う。婚約者がいたレベッカだが、ダニエルに本能的にひかれる。
ストーリーは、結婚後のある日の朝、ベットに眠る夫を残し、結婚祝にダニエルからもらったハーレーダビットソン1200に乗ってダニエルのもとへ走る彼女をおいながら、最初から最後まで、チープなセリフと回想シーンで展開する。
結末は悲劇…。


[1998年2月…] 70人程しか入らない小さな映画館でひっそり上映されていた『あの胸にもういちど』。私は、STONES来日が近づき、STONESモードで生活していたため(?)、この情報をキャッチしていなかった。そんなわけで友人からお誘いの電話が入ったときは驚いた!! 今だ鮮明な画面で見たことなかったこの映画が福岡で上映されていたなんて。
友人は他の人と行くはずの約束がキャンセルになり、私だったら既に観ていても、もう1度行くだろうと思い電話してきたのだ(ラッキー)。
即OKで、即約束。上映は毎日最終時間1回のみだったので20時までは仕事ができた(3月に休みをとることもあり、仕事忙しい〜)。友人と二人、上映時間を20分間違えて早く行きすぎたのだが、何と地下に降りる小さな入り口から行列が…。「これって、『あの胸にもういちど』観に来た人?」 半信半疑で並んだ私たち。入れ替え時間を待つ間、友人から前売りチケットを受け取る。THANKS!! 

スカスカの席で観れると思っていたのに、満席のためカバンは足の前。
しかも、バイクに乗って滑走するレベッカが思いっきりスタントマンだったことをキッカケに 映画に入り込めなくなったせいか、窮屈な感じでこの映画を観ながら「他の人達は、何を観に来たの?」がズーと気になった。

PHOTOそれでもスクリーンに映し出されるマリアンヌはキュート。結婚していながら魅惑的な愛人に会いに向かうレベッカの姿は、まさに私生活そのもの。1965年5月6日、ジョン・ダンバーと結婚していたマリアンヌだが、1967年1月、サンレモ歌謡祭に出演したマリアンヌミック・ジャガーが同行したことで交際が公になって以来、息子のニコラスと一緒にミックと生活していた。
1968年11月22日、ミックの子供を流産してから二人の歯車が狂い始めるわけだが、つまり、この映画が撮影された頃は、ミックとは大恋愛中!! 実際、ミックはフランクフルトとニースで撮影中のマリアンヌに会いにLONDONから定期的に通ったという。
そんなことを思いながら観るマリアンヌの動きすべてが、ミックとつながる。「こんな笑顔をミックに見せていたの」「こんな声でミックに話しかけたの」いちいちミックと重ねてしまう (^ ^ ;
しかも、映画がどんなに面白くなくても、マリアンヌの演技がどんなに下手だったとしても、マリアンヌは美しかった。

パンフレットにも書かれているが、この映画はマリアンヌ・フェイスフルのプロモーション・ビデオでしょう。唯一、アラン・ドロンの渋さが一般客のため息を誘うのを除いたら、マリアンヌを知らない人にとっては、かなり辛い映画ですね。私の隣見知らぬ人は、マリアンヌがチープなセリフを言う度に鼻で笑ってたし、友人の隣の人は始まって30分後くらいから寝息をたてていたそうだ。

観客が辛い以上に出演者も辛かったらしく、マリアンヌは後にこの映画に出演したことに否定的な発言をしている。
アラン・ドロンにいたっては、1度は出演を断わっていたが監督と主演女優が変更されたことで改めて出演をOKした経緯があるというのに、この映画に出演したことを忘れたかった。彼はビック・スターになった後、多くの作品に出演したおかげで、この映画が注目されなくなってホッとしただろう。フランスで大人気だった彼を英語圏で売り出すための映画のはずだったのに…。

アメリカではタイトルを『Naked Under Leather(革の下は裸)』に変更し、ソフトポルノとして上映された。

p.s.1 マリアンヌの演技がボロボロだったのは、撮影中、ハシシを常用していたせいでもある。


それにしても、あの人達はアラン・ドロンのファンだったのか、60年代の象徴を観に来た人だったのか、謎だ…。

(c)BERO



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