遊  び


乳幼児期、子供の生活の中で、遊びの占める割合は、次第に大きくなってくる。遊びが生活の中心部分をなし
生活そのものである 用事が、遊びの中で、没頭し満足を得るのは、将来勉学や、仕事に、自分を打ち込めるこ
とが出来る素質を作る意味がある。


遊びの発達

【感覚遊び】
    感覚を働かせるのが、楽しみを起こすような遊びである。2 歳くらいまでその後ほかの遊び方が増えてくる。
    がらがらを聞いて喜ぶ、音を聞いてはじめは喜んでいたが、後に自分で動かす。

【運動遊び】
    手足や身体の運動が楽しみをもたらすような遊びである。
    早くから、長く続けられる。年齢とともに遊びの内容が変化する。
     手足を引っ張ったり、物をつかんで投げる、三輪車に乗れるなど。

【模倣、想像遊び】
    子供の周囲にある生活を真似ることによって楽しむ。
    ごっこ遊び、模倣遊びは、2歳ころから 3,4歳が盛んで、5歳近くまで続ける。このころには、想像力が盛んに
    なり模倣の欲求が強くなる。

【受容遊び】
    絵本を見たりお話を聞いたり、テレビを見たりという種類。 受身になって受け取る遊び。1歳ころから現れ3歳で
    盛んになりそれ以降、本当の意味で楽しむことが出来る。

【構成遊び】
    いろいろなものを組み立てたり、作り出したりするところに楽しみを感じる。積み木、絵をかく、ねんど細工、折り
    紙など。 1歳ころから始まり、学童期になっても盛んに行われる。 社会性立場からの分類 とりとめのない動作。
    2歳以降の児に多く取り立てて何もせず、その時々に興味の持つものを眺めたりする。人の後をただついていく
    といった動作。

【一人遊び】
    周囲に子供がいても無関心である。 2,3歳児に多い。

【傍観遊び】
    ほかの子供に関心を持ち始め、時に言葉かけをするが、遊びに積極的にかかわらない 。2,3歳児に多い。

【平行遊び】
    ほかの子供の遊びを見ていて自然に引き込まれ自分もそれをやり始める。同じようにしているが、一緒に遊んで
    いない。お互いに関係なく遊ぶ。

【連合遊び】
    ほかの子供と一緒に遊ぶ。役割分担は、はっきりしていない。

【協同、組織的遊び】
    ゲームを作ったり、何かを作ったり、共通の目的を持つ遊び。役割分担を作ったりルールを持って遊ぶ。 3 歳を過
    ぎると急に増える。


遊ばせ方

1.おもちゃで子供を遊ばせるとき、自由に遊ばせることが大切。子供の創意によって、自由に遊ばせることが子供を 自由
  に伸ばすことに役立つ。干渉したり世話しすぎると、子供の独立を妨げる。
2.整理整頓を徐々に自分でつけさせる習慣をつける。 2歳から子供は、自身も興味を持って行うことが出来る。
3.出来るだけ、外に出てほかの子供と一緒に遊ぶ機会を作る。
4.テレビゲームなど必要以上に一人で遊び、室内に引きこもることがあるので注意する。
5.おもちゃは、出来るだけ丈夫なもの。壊れやすいおもちゃばかりだと、粗末にする癖を付けてしまうことになる。
6.適切なものだけ与える。極端におもちゃを与えすぎたり少なすぎたりすると、発達のため好ましくない。
7.おもちゃは、子供の、心身の発達を伸ばすという教育的な任務をもっといる。それにふさわしい、美的、道徳的、 衛生的
  立場から見て選ぶ。又、子供の、年齢、性格、知能発達程度を考える。