◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆アトノマツリ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
コレが因果の事始め

小説『Perspective』[STAY GOLD#00]


 シリーズ二作目、でも[STAY GOLD#00]です。『僕等は…』よりこっちのがかなり先です。つーか、コレを書いちゃって、より妄想が暴走、『僕等は…』に繋がったということになります、順番としては。
 創作書くの好きですが…これで音楽つけられたらもう言うことねーな、といつも思います(そりゃ欲を言えば動く映像も(笑))。いつも書きながら「ここで音楽、どーん!」とか心でキュー出し。ミュージックビデオであるとか、映画でも音楽がまず前面に出るようなシーン、そういうものが大好きな私としては、ぜひああいう感じのものが中堅で見たいなぁ〜〜〜、と。その想いが積もり積もって書いたのがコレでした。
 …だもんでですね、書いた時点では、この話の“物語”自体にはあんま意味がありませんでした。よくプロモで、その曲のアーティストが…映画のワンシーンっぽい…設定もわからんよーな物語(しかも歌詞内容とも無関係だったりする)を思わせぶりに演じてたりするやつあるじゃないですか。ああいった類。
 内容的にも、三人が普通の町に住んでいたらどんな部屋に住むかとか、どんな車乗るかとか、単純に待ち合わせするとこ見たかったとか、意味あるんだか無いんだかの会話させたかったとか、そんなことばかり考えながら書きました。
 この話がちょっと鬱陶しい妙な構造であるのは、当初、そうした「プロモーションビデオの台本」だという設定だったからです。ずーっと曲が鳴っていて、映像があって、台詞のあるところだけ曲のボリュームが落ちる、あるいは止まる。そういった演出の撮影指示表みたいな感じで!という「試み」をしてたからなんですねー。
 …と、ここまで書いて勘の良い方はお気づきかも。この話は最初、当サイト・キシダとWONのチャレンジコーナー(笑)「アバンギャルド×3」にアップするつもりでもあったのです。一応“ショート”だし、こんなワケわかんないモノでも、あの場所ならアップできるかなと。
 ですが、書き終わり、アップに際しもろもろ問題が。
 まずにタイミング。この話を書いたのは『ガジェット』脱稿の後(まだ連載中)、という時期だったのですが、その頃の私は本来ならばそんなものよりリクエスト書いてるべき立場でありました(^^;。元々、あの10日おき連載のごたごた中(笑)にリクエストも併載というのはリクエスト主様に失礼であろうということで、連載終了次第リクエスト小説をアップ、というのは事前に決定していました。するてーと、この話をアップするのはその後。つーかリクエスト早よ書けや!…ということで、とりあえず保留。
 次にタイトル。この話は私にしては珍しく「これ以外無い!!」という感じですぐにタイトルが決まりました。しかし。「アバンギャルド×3」というのは、実は(って一部の方にはすでにバレバレですが)タイトルを某バンドの曲名で統一するというルールがありまして(^^;。ま、破ったって問題無いんですが、ああいう揃いのもんを壊すのには一応少しは思い切りがいるものです(笑)。
 その上WONも忙しくすぐに挿絵がつけられなかったこともあり、なんだかんだでこの話はアップ時期を逸し続けて今に至ってしまったワケであります。今回アップにあたりほんの少し文末等の手直し修正を入れたとはいえ、こんなに前に書いたハナシをアップするのはワタシ的には初めてです。
 その状況的に致し方なく起こった「オクラ入り」のおかげで、すっかりこの話の設定は私の中で育ってしまった。なんだかミステリアスなイイ男達(笑)がカフェの隣の席で待ち合わせをしている、この人達って何者?…と、ミーハー女子高生と同じ考えに囚われてしまったわけです。
 話のラストにオリヴィエ様の持って来た造花が生き返ってますが、[STAY GOLD]でのオリヴィエ様が果たしてそういった奇跡が起こせるのかどうかは…ナイショ(笑)。<考えてナイだけのくせに!!

| NEXT |
| HOME | NOVELS TOP |