さっさと書かんかい!
【08】What's going on!?


HPのどこで読んだのかよく覚えていないのですが(どこでしたっけ?)(BIGCAT NEWS 13「外国のオバケ特集」です/獸木)、獸木先生はカリフォルニアでポルターガイストのような体験をされていたと思います。
村上春樹さんもモンゴルのノモンハンで全く同じ目にあっている(ホテルの中で彼だけがものすごい地震のようなものにおそわれる)のですが、ご存知でしたか?
「辺境ー近境」という本に詳しくその体験が書かれています。
面白いことに村上さんは、ノモンハン事件(ソビエトーモンゴル軍X日本軍の戦争)に小学生の頃からなぜか興味をひかれ、ついには”ねじまき鳥クロニクル”という本でノモンハン事件を扱うのですが、この、村上さんーノモンハン、獸木先生ーカリフォルニア、という図式は偶然ではないと思います。

村上さんのノモンハンでの不思議な体験については、心理学者の河合隼雄さんが別の本でコメントしていて(これはうろおぼえなのですが)「その揺れ(村上さんの体験した)は精神の揺れで、こういう超常体験は、そのひとにとっての一回きりの真実である」そうですよ(確か)。
<MOさん>

   ○おおっ、ありがとうございます!サンフランシスコでのポルターガイスト事件は、獸木がはじめてアメリカに行った15歳のとき、PALMの中でジェームスがエリーのところから脱走する1976年7月のできごとで、MOさんからこの情報をいただいたとき、正に「蜘蛛の紋様」の連載でそのシーンのフルバージョンを書いておりました。
そんなに意味深い出来事だったのですね(ただのポルターガイスト体験で終わってしまうところでした)!

いつか一度だけでいいからファンレターを書いてみたいと思っておりました・・歳の精神科医です。
あるはずのない海はラストシーンで号泣させられました。スタンダードデイタイムは笑わせていただきました。 星の歴史は深く感動しました。
オールスタープロジェクトは前半笑って、後半、とくに最後の下りで本当に シリーズの終わりは来るんだと知ってショックを受けました。

いつもカーターに感情移入して読んでます。
愛でなくは、正直途中どこに向かわれているのかわからなくなり自分の人生の激動期でもあって連載から離れていました。
ただ、少し落ち着いてからまとめて読みなおして、ああ、彼らにとってこのエピソードも必然なんだなと思えました。
午前の光はラストに向かう前、おわってほしくないエピソードでした。

蜘蛛の紋様。いま味読しています。
彼らが何故彼らなのか、その必然性が描かれていて、みんな必然性の流れの中で、 必然的に物語は終わりを迎えるんだなあと思わされます。 でもこの必然性が貫かれているからこそあんなに輝いていたんですよね。
そしてもうすぐつらい別れが来るんですね。
PALMが終わりを迎えることを受け入れるべきなんだろうと思います。

情が深い話が好きです。
情が深い彼らが好きです。

きっと最終回では、感動と共に私の心の中にせつないような形容が難しい痛みを残してくださるんですね。
まあ私は精神科医なので、自分の中にある傷跡はすべて商売道具なので問題ないのですが。

PALMにおける感動とは、凡百の漫画の感動とは意味合いが違います。
人と人との心のぶつかり、怒り闘い、寄り添い、触れないことでいたわり、思いを胸にとどめ、時に暴き立てることでいたわる。
自分より相手。相手のためには自分の中の何かを犠牲にすることをいとわない。PALMじゃそれが一貫されてます。
美しく、楽しく、ふと気がつくとそこには徹底的にリアルな関係が進行している。

彼らがどういう終わりを迎えようと、輝いた時期があったことはだれにも否定できないと思います。
輝きを抱えつつさらなる「チェンジ」を目指すのか、
輝きを増しながら未知の領域に突っ込んでいくのか、
過去の輝きを抱えながら、それに恥じぬ生活を送り続けようと自分を鼓舞して生きていくのか。
願わくば、どんな最後であれ、ずっと彼らが問いかけてきた「それ」にやさしく救いのある結末がおとづれますよう。

どうかお体を壊されませんよう。この素晴らしい話を完結させてください。
心から応援しています。
<・・歳の精神科医さん>

   ○ありがとうございます!たいへん感動的なお便りで、心にしみいりました。
精神科のお医者さんが読むと、きっとPALMもレントゲンみたいにいろんなものが浮かび上がって見えることでしょう。 メールも注意深く読むと、ずいぶん「先を読まれてる」感じがします。
でもって移入するキャラはやっぱりカーターなのですね!
ちなみに年齢はちゃんと書いていただいていましたが、個人情報保護のために伏せ字にさせていただきました。



本当のこというと、PALMは終わって欲しくない気持ちもあるのですが、全て見たい気持ちも勿論ありまして、皆ファンは小さな心の葛藤をしている事かと思います。
「愛でなく」みたいに、長い話で全然嬉しいんです、私は(笑)
まとまっているもの勿論いいのですが、いつまでも見ていたいというこちら側の勝手な思いなだけで・・・。本当はあるがままで、なんでもいいんです。

でもまあ、終わりがあるからいいのですものね。
THE WORLDの神様は退屈されてますものね。THE WORLDも、だから凄くすきです。

終わりがくるのが、前ほど寂しくありません。
終わりを心待ちに出来るようになりました。
終わりまでの間を、さらに大事に大切に思う気持ちがもてるようになったので。 獸木さんの終わりにむけての挨拶を最初に見た時は実は、はじめ、ががーーんとショックだったのですが、だんだんと、こうやってご挨拶をわざわざ先に書いていてくれている幸せ、 そしてそれが今あること、であるというのが分かること。
ああ、今が大事なんだなあ・・・と思わせてくれました。
<MTさん>

   ○みなさん、葛藤を乗り越えて読んでくださって、本当にありがたいです。
終わりよければすべてよし、人生は最後のオーガズムのためにある!と常々思っております(他でも言ったかも知れませんが、セックスも最後がないとただのゴーモン)。
語弊ありそうですが、そういう意味では死ぬのもとっても楽しみです。(一生懸命生きたひとでないと、死ぬとき気持ちよくなる確率は皆無だと思います)
PALMは特に終わりがミソなので、ぜひぜひ期待してください。
(全部読んだ人でないと醍醐味が味わえないとこがハードル高いですが、 ある意味限られた読者のためだけの限定贅沢品ですね・・)



オールスター・プロジェクトの3巻を古書店で購入したことがきっかけで獸木様の作品を初めて知りました。
人生における幾つかの限りない大切な場面で、あなたの作品にいつも教えられ、支えられてきました。 この長い物語を描き続けてこられた獸木様の情熱に感謝しています。
登場人物たちのウィットやユーモアにくるまれた、作家自身の喜びや悲しみと言った精神の血を含めて 私はあなたとあなたの作品を愛してやみません。

私は新米の写真家です。作品制作に当たり、展示作品のキャプションとさせていただいた一文があります。
「Evrything was beautiful, and Nothing Hurt.」
「ナッシング・ハート」のエピグラムであり、単行本第2巻巻頭の言葉です。
「スローター5」からの引用であることを考えれば、カート・ヴォネガット氏にお礼を申し上げるべきなのかもしれません。 ですが、私にとってこの一文は「ナッシング・ハート」があったからこそ出会えた言葉であり、 「ナッシング・ハート」のタイトルとこの引用を冒頭のエピグラムに選ばれたことも含めて 獸木野生様とあなたのすべての作品にお礼を申し上げたいと思います。
もしも、すべての川が海に続いているのならば 届けていただいた精神の水を誰かに伝えていきたいと考えています。

現在、制作の最終段階に入り大変佳境な時期であると思います。 どうか、お体を大切になさってください。
「蜘蛛の紋様」の完結をなによりも楽しみにしています。 同時にPARMシリーズの完結を見届けることが出来る日を、心の底から願っています。
<NHさん>

   ○ヴォネガット先生の名文を仲介(?)することができて、たいへん光栄です!
最近獸木は「人間や万物は似たような波長を持っていて、だから同調し結局は一体である。だから世界中に似たような民話があったり、人の作品に共感したりできる。」みたいな説にこっていて、NHさんの「川が海に続いて・・精神の水を誰かに伝えて」の部分に「ほらね」と共感いたしました。


(上記までのコメント/2011年2月更新)

  


PALMを読み始めて今年で20年程経ちました(確か、「あるはずのない海」から) 「愛でなく」が終了してから、シリーズの続きはいつからなんだろう、と思っていましたが、先生の 生涯スケジュールを見るともうしばらく先のようですね。PALMの登場人物、かれらはどうなって行 くのでしょうか?楽しみにしております。
実は20年近く前、一度お手紙差し上げた事があります。そのお返事の手紙を見て以来、『怖い方』と いう印象があるのです・・・いま考えてみればしごく当たり前の内容だったような気もするのです が。
しかし、このシリーズ完結までにほぼ半世紀がかりだったんですね。そこまでのスケジュール、小生 には真似出来ません(なんせ話を書き始めてもいつも途中で放り出す人間なので)。 それでは。
<HeadSouthさん>
   ○あだ名がタンクガール(戦車女)のララに「あんたってキツいわね」と言われたときは「お前が言うな!」と思いましたが、つまるところララも獸木も心は優しいのです・・


先日手に入らないと叫びあげておりました、「愛でなく」の12・・・・おかげさまで、新書館から入手することが出来ました! あ〜〜〜本当によかった〜〜〜〜。ほっとしました。 泣きながら笑って、じ〜〜〜んとしつつキャラ達につっこみをいれる、と、堪能させていただきまし た。・・まあ、3年遅れですけどね・・・。
感想は、パソコン不慣れなため省きますが(省くなよ・・・)とりあえず一言、PALMと知り合えたこと、本当に感謝します!ありがとうございます!  
<ゆ〜さん>
   ○省くなよ・・・。でもおめでとうございます!古本オークションとかもエコロジーでいいですが、高そうなので、本が手に入らない人はとりあえず新書館に聞いてみましょう。


はじめまして。高校一年の時友達からPALMを教えてもらい、12年が経ちました。今までも手紙など 書こうと思った事はありましたが、 なかなか実行には移せずにいました。
今更でもこうしてメールを書こうと思った一番はお礼をいいた い!と思ったからです。 まずは、悩んだり落ち込んだり(もちろん楽しい時も)した時、獸木さんの作品の背表紙をじぃーっ と見て これかな?と思った本を手にとって読むんです。本を選んだ時点では記憶力はよくないの で、細かいセリフを憶えていないのに、読み進めていくと「このセリフ」とか「このシーン」を私は 読んで、観て自分を励ましたかったんだと気づくんです。今はそうする事も少なくなり、普通に読ま せて頂いていますが、その時の私にはとても大きな支えでした。ありがとうございました。
また、環境問題なども気になりつつも、一歩を踏み出せない私をひっぱっていただいたと思っていま す。 一歩を踏み出したので、これからは何事も私なりに鈍牛の歩で進んでいこうと思います。 これから先、すごく気持ちが沈んだ時、楽しい時、普通の時いつでも先生の作品を読んでいくと思い ます。 獸木さんの書きたい世界をめいっぱい読ませていただけることを楽しみにしています。 お体にお気をつけてください。
<YYさん>
   ○ありがとうございます!以前は書くだけで精一杯でしたが、最近「死ぬまでにあと何回読み返せるだろう?」という思いに駆られて(+以前とは違い話を忘れたりするので・・)作者もよくPALMを読み返してます。元気が出るのは獸木的にはギャグが最も多い「愛でなく」かなー。



いつも楽しく拝見しています。 先生のサイトには毎日のようにお邪魔しているんですが、 コンテンツの充実っぷりに まだまだ見尽くせておりません。 それに一度見たところでもしばらくすると、「あっ、あのアイボリーちゃんの顔がもう一度見たい」 などと いつも行ったり来たりを繰り返しております。

昼休みに見る定番のサイトでもあるのですが、 前世占いがあまりに当るので、 仕事場でもかなりウケております。 この春から二匹の猫をひきとり、 すっかり人生が変わった(もちろんいい方に)同僚が試したところ、 ライフナンバー7になりまして、 「心が通じる動物」というところで、 思わず一同キャーと叫んでしまいました。 なぜこんなに当るんでしょうか・・・(?_?)

ワタクシゴトですが、 先日から自宅にケーブルテレビが導入されました。 そんな予定もまるでなかったのですが、 アパートの大家さんが太っ腹で、 相当額を負担して下さるとの事で急遽そんな事に。 眩暈がしそうな程の突然の多チャンネルで 楽しいったらありゃしないのですが、 その中にオーストラリアのエアロビ番組があるんです。 元々エクササイズ好きなので見始めたのですが、 今まで見てきたアメリカのものと なんだか様子が違うんですよね・・・ 一言で言うと「呑気」なんですかね・・・ 今日の放送分なんか、 何故か「腕相撲」してましたわ・・・ 獸木先生を通じてしか、 オーストラリアに縁がない私なのですが、 こんな国民性なら引っ越したい?!

ではまた近々、 先生の近況なども拝見できますのを 楽しみにしております。 ではお休みなさい・・・
<SRさん>

   ○ほんとにそんな国民性なのですよ。それにしても太っ腹な大家さん!

2年ほど前に、What's going on? で、「イギリスに留学し ていますが、どうしたら英語をimproveすることができるでしょうか?」という内容 でメールを送って、お返事を頂きました。その節はありがとうございました。 (BIGCAT Studioのページに自分の名前が載るなんて、感激です!)あれから英語がな んとか話せるようになって、イギリスには一年近く滞在しましたが、いろいろと得た ものは大きかったです。先生がBIGCAT NEWSで映画「ブレイブハート」に触れてらっ しゃいましたよね。それで私も興味を持って見て、すごく感激して、イギリス滞在中 にスコットランドと、実際多くの撮影が行われたというアイルランドに一人旅してき ました。タラの丘にも行って、「アイルランドはこんなに美しければそりゃ妖精の一 人や二人出てくるよなあ」と思わせてくれる場所でした。

そして、私は今シドニーにいます。私は日本の最南端、鹿児島大学に籍を置いている のですが、前回のイギリス留学は市の派遣制度を利用して、今回は交換留学生として 勉強しています。(University of Tecnology, Sydney)どうしても1年では英語を自 分のものにした、という実感がつかめなくて・・・それと獸木先生がメルボルンで暮 らされていたときのBIGCAT NEWSがなんだかいつも頭にあって、どうしてもまた勉強 したくなって、イギリスから帰ってからおよそ半年後にはもうシドニーに飛び出して しまいました。

こうしてみると、獸木先生から受けている影響(う〜ん、適切な表現が見つかりませ ん)はすごいな、と思います。私はただのいちPALMファンですが、「愛でなく」で 出てきた環境問題あたりについてはすごくいろいろ考えるようになったし、(今のと ころシドニーについてまだ3ヶ月なのでボランティア団体にはまだ所属していませ ん。早く見つけたいと思っているのですが・・・)何よりスコットランドに行ったり シドニー(メルボルンには提携校がなくて、残念です!)に来たり、英語をもっとき ちんとマスターしたいと思ったのも、やはり先生に励ましていただいたことが大きい と思います。 先日、私の誕生日に、日本にいる妹が、誕生日プレゼントとして THE WORLDの3巻を 送ってくれました。すごく嬉しかったです。彼女もPALMの大ファンで、中でもJame sがfavouriteのようです。(私もです!)私も妹も高校をドロップアウトしたり、 内気なところがあったりして、でも二人とも先生の作品にはすごく励まされていま す。 THE WORLDの3巻すごく良かったです。ブラックワイルドが、もうほんとにステキで すよね。実際いたら絶対悪い男だなあと思うに違いないのに、彼の愛の容量の大きさ にはついかまってもらいたくなります。あと彼はサロニーASブラックワイルドでもあ るわけですが、ジェームスがフロイドと初めて会ったときに「姿かたちだけでも似た 彼とうまくやっていきたい」と思ったように、サロニーでもあるBWが楽しそうにして るのを見られるのは嬉しいです。 あとこのシリーズは画面の描写がすごくて、なんだかまじまじ見入ってしまいます。 すごく動きがあって、映画みたいです。

夏にはぜひメルボルンを訪ねようと思っていま す。 獸木先生はどんなところに住んでらっしゃったんですか?メルボルンで大好きなとこ ろが あったら、ぜひ教えてほしいです。そこに行ってみたいです。また、獸木先生 はもうオーストラリアにこられることはないのでしょうか? 私はオーストラリアに来ることで少しでも獸木先生と近づけたらいいな、と思ってい ました。physicalなそれではなく、獸木先生がオーストラリアで見たものを私も自分 の目で見たみたい、とすごく強く思っていました。今実際オーストラリアに来てみ て、ものすごく美しい空や、気持ちのいい風や、気さくな人々に会って「ここに来て 良かった」と思うたびに、獸木先生の作品に会えてよかった、といつも思います。

オーストラリアでは先生の作品をマメにフォローすることはできないのですが、日本 にJamesファンの力強い仲間(妹です)がいるので、これからも応援していきます。 これからもお体に気をつけて、頑張ってください。 また、メールします。  
<HKさん>

   ○覚えてますよ!ますますすてきな人生を送っておられるようで、何よりです。もう日本に帰国なさってるかも知れませんが、メルボルンでのおすすめ場所はシティのボタニック・ガーデンで、獸木はよく黒鳥のいる湖のそばのテラスでシナリオ書いたりしてました。


はじめて投稿させていただきます。実家に「PALM」シリーズはおいてきてしまっていて、 手元にあるのは「2821コカコーラ」、「青また青」だけ。
「2821コカコーラ」は私はとても大好きで思い出のある作品なのです。 14、5年前だったと思いますが、大学のレポートで、 岩波新書の「地球環境報告」を読んだ感想をだせというのがあり、 それ以前に「2821コカコーラ」を読んでいたので、 ビダーの「おれたちがあたりまえに暮らしているだけでこの星を ズタズタにしてしまう」というおじいさんの言葉をロディに語る、 その言葉の影響受けまくりのレポートを出したものです。 (評価がどうだったかは忘れましたが・・・)

実は、「PALM」本シリーズのキャラクターのイメージから 抜けられなかったせいか、はじめて読んだ時は ストーリーが掴みきれなかったものでした。 それから何度も何度も読み返すうちに、 このストーリーが政治、宗教、戦争、環境などなどいろんなシリアスなテーマを (ブラックユーモアにして)扱っているんだなということから、 ビダーが「女をなぐると手が腐る」というのを本気で信じてるところとか、 アルフのことを、「念力で手品でもやれば明るく楽しく暮らせたのに」という くだりなどに笑いこけていったというところまでになりました。

自他ともに認めるミーハーなので、やっぱり初期のころはジェームスがスキで、 無学であっけらかんとしたビダーもカワイイし密かにアルフのマイナーさもスキと ジェームスファンとしてミーハーの王道をいってたころだったので、 そのあたりでも楽しんだものです。またこのころの先生の絵が一番スキだったりしま す。
ロディのセリフまわしも面白かったですし。 そんな楽しい思い出があるので、この作品をつくられた当時、 先生がご自身スランプだったというのが信じられないくらいです。 今もこの作品を読むと、自分が純でパワーのあった若いころを思い出します。 そして、ちょっとはがんばろうと思ったりするんです。 先生ご自身がスランプだったとおっしゃっても、 これだけのパワーを与えてくださってたものだから、 先生の本領発揮されてる時期の作品はもしかしたら 私にはパワフルすぎるのかもしれません。(苦笑)
今度、実家に行ったときに、「PALM」を何巻まで持ってるか確認したら、 その続きをぜひまた読んでみようと思います。 (余裕があれば「THE WORLD」も・・・)  
<匿名希望さん>

   ○手持ちが「コカコーラ」と「青また青」のみ、ある意味通ですね〜。「コカコーラ」執筆時は忘れもしないプロ生活最初で最後のスランプでしたが、あとで当時世間的には好調と思われていたらしいことを知って、愛し合いながらすれ違う男女のような切ない関係を感じました。


はじめまして。 小学生時代からPALMを読み始めて、今は大学生になっている者です。 単行本で話を追っているので、午前の光がどのように終わったのかまだ 知らないのですが、PALM最終段階のコメントを見て、どうしても一言申し上 げたくなりました。

物語には作者がいるということに気付いた頃から、PALMを読み返して いて「この人はこれを描くのに、今までどれだけ大変な思いをしてきたの だろう」と、つい考えてしまうことがありました。 例えば、PALMのストーリーや世界観はやはり漫画の王道だとは思い ません。それでいて個人の夢想空間にこもらず、世間の流れや人の日常の 感覚という現実を見ている。そこからとても独創的な背骨の、けれども 他の人にしっかり伝わる話が出来ている。 そのためにはきっと、普段暮らしていくのにも作品を描くのにも、恐ろ しくエネルギーが必要になるという気がしました。勿論ひたすらうきうき 楽しかったり、やりがいを感じて高揚したりすることも多いだろう。が、 からだが削られて二度と立てなくなる位にも感じるんじゃないか。

お会いしたこともない方を、特にネガティヴな形で憶測するのは、我ながら いやらしいです。獸木さんが読者に向けて、苦しそうなコメントをされる のも見たことがありません。当時の自分を投影していた部分があったかも しれません。

そんな訳で勝手ですが、いま幸せでいらっしゃると知ってとても嬉しいです。 私は毎日何もなくとものびのび楽しくしています。と、以前友人に話したら、 「30過ぎた人達がよくそういうこと言ってる」と返されました。 みんなその頃から人生が好きになりますか。一度気付いたなら、一生見失わ ずに済めばいいなと思います。

獸木さんと周りの方々が、これからもずっと幸せに過ごされるよう、 願っています。  
<TKさん>

   ○優しいメール、本当にありがとうございます。獸木はそこそこ強がりでもありますが、困難な人生よりも退屈な人生に恐怖を感じる冒険野郎なのです。でも冒険野郎ほど、このような人の心のわかるメールにやられてしまうのですよ。TKさんは優しくていろいろなことを感じる力をお持ちですから、30過ぎたらというより、生きるほどどんどんよい人生になりますよ。お楽しみに。


獸木先生ありがとうございました。
最終段階のご挨拶を読ませていただき、先生の作品の底を流れる 人生の秘密に気づき感動しました。 なぜ先生の作品に魅せられ、これまで読み続けてきたか分かりました。
「天国は死んでからいくところじゃない。今ここが天国なんだ」もしくは「今ここを天国にしていく、それを実感していくんだ」ということは、私が小児喘息で何度か死にかけた小学生のころからの命題でした。 息ができず苦しい状況に耐えながら、ふと息が軽くなったときに窓から見る青い空や流れる雲、木々の緑、遠くの山などは何故か不思議に美しく、生き生きと感じられ、また自分とは無関係ではない何かの絆を強く認識させられました。そして自分がまだ世界に属しており、ただその一部ではなく主体としての存在を祝福されたように感じられたとき、心に喜びが湧いてきたことを覚えています。 先生の作品に出会えたことは、やはり必然だったのだと思います。
これからまだまだ多くの幸せを分かち合いたいと思います。 ありがとうございました  
<HDさん>
   ○ありがとうございます!最近見て印象的だった映画「イントゥ・ザ・ワイルド」で、主人公が死ぬ前に「幸福は分かち合ったときにだけ現実となる」と悟っていました。こんなふうにみなさんと思いを分かち合えることが、獸木の一番の幸せで存在理由です。


私は本来自分の気持ちを文章にしたり、思考を説明したりということがとても苦手です。 なので普段はファンレターやメールを書いたりということはほとんどしません。 単に筆不精ではないかということもありますが(^^;)   ですが、今回久しぶりに『BIGCAT studio』を拝見していましたら、お別れの挨拶文があり、先方が礼儀を尽くしているのにこちらが何もしないでは失礼だと思いまして、今、筆ならぬキーボードのキーを叩いている次第です。  

ファンになってかれこれ8年です。 もうだいぶ昔のような気もしますが、息の長いPALMシリーズのファンとしてはまだまだひよっこですね。   読みはじめた高校生の頃、漠然と何のために生きているのか分からなかった私に、「この作品が終わるまでは生きていてもいいかな・・・」と生きる意味を与えてくれました。 もう、あの頃のようにPALMだけがたった一つの生きている、生きていたい意味ではないけれど、これからもずっとPALMは私の傍らにあると思います。 彼らは人といることの居心地の良さを思い出させてくれるから。 人といることが苦しくなった時、人に対する優しさを忘れてしまった時、そんな時にきっと彼らは私を元気づけてくれるから。  

そして、   そんな彼らを絵描いてくれた獸木野生先生にも最大級の感謝を。
  貴方のおかげで『人生を真剣に生きてみる』ということも良いのかも知れないと思えるようになりました。ありがというございます。   まだちょっと後向きだけれど、生きている今の幸せを感じ取れるように日々精進します。
    では、PALMシリーズが無事に幕を下ろすことが出来ることを、   また、心身共に健やかであることを願って。  
<Halさん>

   ○Halさん、そして「PALM最終段階」のコメントにメッセージをお寄せくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました。PALM最終章に向けてのエネルギーを、たくさんいただいています。最後のPALMに集中できる環境を作ってゆく段階で、みなさんの気持ちが自分に与えてくれる力を、より感じられるようになりました。作品に思いを込めるだけでなく、メールをいただいたときなどはわたしからも気持ちを送るようにしています。見えなくても、少しずつみなさんに何らかのパワーをお分けできていますように!

(上記までのコメント/2009年5月更新)



 

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