当時、内容もあらすじもよく把握できなかった７歳の子どもなりに、わたしを夢中にさせるキラキラした何かがＰＡＬＭにはありました。
おもしろく豊かなものは、理解できなくとも深い、深いところで子どもには確実に伝わるものなのだと思います。

いつかわたしに子どもができたら、それとなく本棚の目のつく場所にＰＡＬＭ全巻をそろえておくつもりです。いつでも子どもが興味をもった時に、手にとって読めるように。
（でもやっぱりコッソリどこか分かりにくい場所に隠そうかな。　その方が宝探しみたいでみつけて読んだ時の子どもの喜びはひとしおかも？）

あのドキドキしながらＰＡＬＭを読んだ夕暮れどきの姉の、漫画とカセットテープで詰まった巣のようにあたたかかった部屋から１８年。いまだせっせとわたしと姉はＰＡＬＭを、漫画を読みつづけております。

ＰＡＬＭを本当に、ありがとう。あいしています！（あーやっと言えた！）

ＰＡＬＭの、おはなしが終わる間際の最後に流れるエンドロール、あのへんをめくる瞬間がたまらなくわたしは好きです。キャストの名前、名前、名前、作者の名前、タイトル…
それらを目で確認する時のせつなくも満たされた気持ち、そして余韻。
世界のどこでもない、同時にどこでもある、シン…と静かな、懐かしい、かなしい、愛しい場所に連れ去られてしまったかのような孤独。
涙が出るほどです。

そんなわたしも漫画好きが高じていつのまにか漫画家になっていました。（本名でやっています。よろしくどうぞ！）漫画家として、そしてただの漫画好きとして、およびただのＰＡＬＭファンとして、「せんせい、あいしてまっせ〜」（アホの坂田風によろしく！）。

新作を、よだれを垂らして待っております。ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
永年ためこんでいた想いを御本人に伝えることができて、こんな喜びはありません。しつこいようですが、あいしています。
＜（フロイド命の）もずく酢さん＞

ああいえいえそれはいいのですが、世間は狭いもので。わたくしそれと知らずにカーター関口さんと何度かお仕事ご一緒してました。わたしが出演したモダンダンスの舞台も見に来てくださいました。
わたしの大学のダンスの先輩がいっとき新書館のダンスマガジンにおつとめで、その縁あって、長年関口さんのダンス関係の翻訳のお手伝いをしていて、そのまた手伝いでわたしも時々翻訳やテープおこしのお手伝いをしておりました。他にもわたしの先輩で出演したモダンダンスの振付をされた方も、よく通訳として関口さんとお仕事されてます。

ちょびっと、新書館で、関口さんって、、、と思ったことはありましたが、まさかねぇ、、単にお名前が一緒なだけよー、とへらへら笑ってましたところ、別の出版社の方から、やっぱカーター関口さんだった！と知らされ、びっくらこいて、カーター関口様、わたしは長年のＰＡＬＭファンです。とメールを出しましたら、ＰＡＬＭファンでしたか、獸木さんのデビュー当時を思い出し、なつかしいです。と、カーター関口より、とお返事をいただきました。
先生とこんなところでご縁があったとは！びっくりやら嬉しいやら！

もしかしてジェームスがなにげにダンサー体型なのは、関口さんの影響だったりして？ＰＡＬＭ でもＴＨＥ　ＷＯＲＬＤでもどこかでダンサーネタが出てくると嬉しいな〜なんて。それではまたお便りしまーす。

P/S　ちなみに我々3人の間では、関口さんはダンスパパラッチと呼ばれています。うふふ♪
＜もなかさん＞