泣いたカラスが
笑いすぎ!?
【05】What's going on!?
 


 
初めてお便り差し上げます。今までファンレターなど書いたことはなかったのですが、仕事の合間にウェブサイトを拝見していると、何か一言書きたくなってしまいました(いえ、仕事の合間といっても、いいかげんな気持ちでは)。

私がひょんなことからPALMを読み始めたのは中学生の頃。今ではもうジェームスの歳を越えてしまいました。現在は一応自立し、アメリカまで流れてきたり、生活もそういえば変わったようですが、意識的には14の頃とそう変わりませんね。

私は小さな会社でビデオの字幕制作を担当していますが、いつも獸木さんの言葉の響き、文字の立ち姿の美しさには鳥肌が立つほど感動させられます。言葉の意味の深さ、重さ、大切さというものは外見にも表れるようです。それが言霊なのかもしれませんね。
そういえばその言霊のせいで、私の生活にのろいがかかってしまったような気も、逆にのろいがとけたような気もします。
「人生は美しい。蜘蛛の巣が美しい模様を描くのと同じ理由で」。
私は最近、自分は死ぬまで生きなければならないと強く思います。一人で戦争を生き抜き、仕事を見つけ、家族をやしない、72になって引退した今では釣りや猟に出て鹿を山から引っぱって降ろし、ナイフ1本でさばいて近所中を食わしている父。ボランティアで日本語を教え、他人の子、国籍かまわず食べさせ説教してまわるボスのような母。14で家を出て、歳を偽って仕事をし、学校に行き、夢だった小さな店を開いた友人。私たちは普通に暮らしていますが、普通というのは大変なことだと時々思います。特に、上を見ても下を見ても際限がないこのアメリカと言う国では。

はっ。なんか長くなっちゃいました。とにかく、ようするにあなたの作品の大ファンです。日本語が美しい上に、アメリカ人の会話の間がよくわかっていらっしゃる。驚きです。

この間、PALMを読んでいたところ、同居人に「なんの話だ」と聞かれ、すごくいい本だと説明しようとしたのですが、あらすじだけ話しても伝わるものでもなく、考えあぐねた結果、「シビアなスヌーピーみたいな話」と口走ってしまいました。表現力がなくて申し訳ない。でも結構的をえているのでは、なんて・・・。ぜひ彼にも読ませてやりたいのですが、英語版の出版の予定はないのでしょうか?自分で翻訳なんて怖くて出来ません・・・。

退社前の中途半端に疲れた状態で、だらだらと支離滅裂になってしまいました。夜にラブレターを書いちゃならないのと同じ理屈ですね。恥ずかしくなる前に送っちゃいます。次作を心待ちにしております。
<ライカさん>
   ○豪快なご家族&お友だちですね(特にお父さんすごい)!もちろん「シビアなスヌーピーみたいな話」はぴったりだと思います。

 



初めてメールしてみました。えー、今現在妊娠しておりまして、しかもつわりの真っ最中です。「愛でなく」でビアトリスがトイレでむせていたり、吐いていたりしていましたが、まさにそのままの状況です。その巻を読んでいたころはまだ妊娠はしていなかったので「つわりってこういうものなんだ・・」と人事のように考えていましたが、いざそうなってみると「やっぱり」という感じです わたしは妊娠をこのまま維持できると断言できる状況にないので、もしかするとこの子は生まれて来れないかもしれません。 でも、心臓は鼓動しています。ビアトリスがジェームスの様な子が産まれてくるといいと言っていましたが、わたしもそう思います。どうぞ、ビアトリスに可愛い子を授けて下さい。
  <やましょうさん>
   ○女性と妊娠に関する状況はいつもフクザツですね。がんばってください!ビアトリスにはすげえかわいい女の子が生まれました。



いつも面白く読ませていただいてます。実は私、『あるはずのない海』までの絵柄が大好きです。ジェームスのウエストも太いし。『ナッシング・ハート』の絵は稚拙だとご自分でおっしゃってましたが、温かみがあってとても整っていて良いと思います
<無記名さん>
   ○ありがとう、獸木も当時の絵柄大好きです!でもなぜ無記名なのん?



はじめまして!かどうかは、実はよく覚えてませんが、ようやっとハンドルネームも固定してきましたkanakitaです。獸木センセの作品、いっつも楽しみにしています!(といっても、単行本派なので、THE WORLDは、まだ全然読んでません(涙)。。はやく読みたいっ!!!)

ホームページのチェックも、いつも楽しみにしています。私が興味をもっている分野(環境問題とか非暴力への思いとか)のことに関しても、影響うけまくりです。今回は、署名サイトへのリンクがアップされていたので、早速行ってきました♪ 情報の提供、ありがとうございました!

PALMシリーズは何度となく読み返し、その都度新たな言葉が私の心に響きます。私にとってPALMは、かめばかむほど味の出るスルメのような存在です。今は、NYでのテロ事件、それに対するアメリカの武力行使を目の前にし、オールスター★プロジェクトIIIの中でのジェームスの言葉がぐるぐる頭の中を巡っています。
どんな大悪人を目前にしたとて、自分たちが正当だという立証になりはしない。たとえ我々が一度も手を汚さぬ人間であったとしても。

また、環境会議での発言ではあるけれど、愛でなくXIIでのシドの言葉も頭を巡ります。
ある行動に対してイエスと言わない限りそれは否定となり、ノーと言わない限りそれは肯定となる。そして、破壊に対してイエスと言いつづけてきたわたしたちは、明らかに有罪です。
『もし今わたしたちが邪悪であることを認め、邪悪でないものに変わらなければ、わたしたちは間もなく自分たちの惑星を滅ぼし、破壊した惑星に殺されるでしょう。』

これらの言葉は、地球への、環境への暴力に対してだけでなく、あらゆる暴力に対しての言葉として、私の胸に響きます。 少しでも大人になれるように、すこしでも成熟できるように、これからがんばって情報を集め、またその情報の信憑性を見極められることのできる目をもてるよう、努力を続けていきたいと思います。シドも確か、同じような誓いを、会議での発言の最後に言っていましたね。あの言葉もずっと忘れられません。

そろそろペン(じゃないですが)を置きます。PALM再開、THE WORLDの単行本化、ホームページの更新、すべてとっても楽しみにしています! 獸木センセも知人の方々も、これからもよろしくお願いいたします。 お体にはお気をつけて!それでは失礼します。
<kanakitaさん>

   ○「約10日間の環境会議の話(「愛でなく」)なんて、誰も読みたがらなくて当たり前」を前提に書かなければならなかったので、こういうメールをいただくたびに感無量+尊敬の念にたえません。ありがとう!そしてがんばってください。



こんにちは!新連載もとっても魅力的な話のようで単行本派の私は、新刊の発売をすごく楽しみにしています。(なので、ホームページも新作のところは見ないよう頑張ってます。) 「愛でなく」最終巻を何度も読み返して今堪能したなーって感じなので、感想を聞いてもらいたいのでメールを出します。

「愛でなく」の一番の思い出はやはり『エコロジー』です。カーターと一緒に勉強しながら、私の生活も変わりました。ペーパーは再生紙、皿洗いには固形石鹸、シャンプーはアレッポの石鹸、リンスはクエン酸あんど竹酢液、洗濯も住居用洗剤も今では皆、非合成洗剤です。界面活性剤入りはお風呂のカビ取りのみとなってます。
変えてみてみんな後悔なしでした。循環している世界で破壊度のちいさいものを使うほうがとても気持ちがいいことを知りました。
好きな作品で取り上げられただけで、エコロジーに転ぶのは安易かもしれませんが私には大いなるきっかけでした。ありがとうございます。

ジェームス君の魅力に気付いたのもこの作品ででした。(失礼)
ジェームスがかっこいいのは「知って」いましたが『分かって』はなかったんです。
実は、カーターファンの私はジェームスは強引なでっかい人(おもしろいことやったりする ジャイアント馬場?)という脇役であり、私的にはいい男ではなかったんです。
そう、私のPALMはカーター中心で成り立ってました。それが環境会議で最初にべらべらとしゃべり出した時、もうとんかちで頭を殴られたような感触(ガーンという音が聞こえましたよ)で、『この人ってこんなにかっこ良かったの!どうしよう、あああ〜!!!!』ってもんどりうってしまったんです。いやー、感動でした。かっこいい。
今ではすっかりジェームスファンの私です。

同時に『ジェームスって、天才だったんだ』ともはじめて理解した覚えがあります。今更気付くとは、ほんとにジェームスには申し訳ないことをしたと思っています。ご免ね、ジェームス君。私の目は節穴でした。

恋愛編ということで女性陣が美しく変貌していくのもとても楽しめました。
大人びたアンジェラや母性愛を身につけたビアトリス、シドとジョゼの変容も楽しかったです。でも、あのすぐに真っ赤になって顔を覆ってしまうシドがすごーく好きだったので、ちょっと寂しい気が。
ジョゼは『パルプ・フィクション』のヒロイン(薬やって心停止して蘇生した女性って変な説明ですね)みたいな髪形になったのでいつか、フロイドとサタデー・ナイト・フィーバー するのかと、一人にやついてしまいました。
私が一番良かった変身は外見はそのままなのにとても愛らしくなったアイリーンでした。あの二人がうまく行く世の中なら5巻の「ザ・コネクション」にあるとおり地球が救われるかなー。

なんだか、長いメールになった上に感想でもないような文を続けてしまいすみません。
とりとめがないのでこの辺で失礼しておきます。そう言えば初めて作家の人にファンレター(メール)を出したのも『愛でなく』でした。
エコもキャラも話もとても楽しませてもらいました。ありがとうございました。これから暑くなりますがお体ご自愛下さい。それでは。
<ふびふびさん>

   ○どうもありがとう!長い話だったので、長い感想がやはりうれしいです〜。パルプフィクションの彼女ってミア(ユマ・サーマン)でしょ?うんうん、フロイドと車の席のあるレストランでデートしてツイスト踊ってほしいですね。モンローのウェイトレスいたから、ジェームスも連れてくといいかも?



「青また青」のビダーがグレイ・ハートの思い出を語るシーンで『漕げよマイケル』の話をしますよね。私、ずーっとどんな曲か気になっていたのですが、やっと今日聞くことが出来ました。ヤマダ電気のエレクトーンコーナーで。もちろん、知っている曲でしたが、それがそうだとはしらなかった。?が!に変わった瞬間でした。
おんなじとこ10回くらい押して聞きました。今思うと「ハレルヤ」で気がつきそうなもんなのに。
<Quarkさん>
   ○話すと長いので割愛しますが、あの曲は獸木が子供だった時代の最後の日に聞いた曲なのです。そんなタイトルなんて知ったのは例のマイケルを発明してからずっとずっと先の話。でも『漕げよマイケル』がエレクトーンに入っていたことのほうがワンダーかも?

(上記までのコメント/2001年6月更新)



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