泣いたカラスが
笑いすぎ!?
【02】What's going on!?
 


獸木獸木先生およびスタメンのみなさまへこんにちは。
先日キャラクターのコーナーにあらさがしのメールを送って以来、2回目のメールです。
先日、短編「ホワイト・ガーデン」を、初めて読みました。なんていうか…星いつつな訳が分かりますね。とても感じるところがある話でした。いわゆるハッピーエンドではないけれど、幸せであるということは何だろうとか、今の自分や、私たちの世界ががいかに限られた状況で奇跡のように存在できているのかとか、そういったことをかみしめてしまう作品でした。

獸木先生の作品を読み始めたのはもう15年近くも昔になります。その頃から大好きだったけど、結婚して子どもを産んで、自分もいずれは死んでいくんだということが実感できる年になって、それまで以上にとても大切な世界になりました。これからもがんばって描きつづけてくださいね。

さて、この「ホワイト・ガーデン」を入手するにあたって、新書館さまにとてもお世話になりました。WORKSのコーナーを見て、単行本に入っていない短編作品を何とか読みたくなった私は、思い余ってウイングス編集部に手紙を書いたのです。
掲載年は分かっているものの、号数も分からなぁ(以下文字化け)さいました。掲載号数を教えてくださるばかりか、在庫状況までしらべてくれて、同封した返信用切手も使わずに連絡を下さったのです。
残念ながら、他の作品の載っている雑誌は品切れだったのですが…。でも、いずれは作品集が出るということでした。早く出ないかな。いつになってもいいから(いや、早く読みたくはあるんだけど…)絶対に出してほしいよ〜!!
今月のウィングスがもうすぐ出ますね。ローズはどうなっちゃうんだろ〜心配でしょうがない。でも楽しみです。また、メールさせてもらいます。まとまりのない文で申し訳ないです。では今日はこの辺で。
<KTさん>
   ○新書館さまそんなに親切なんですね。うーん、えらい。2000年には短編集が出ますので、お楽しみに。

 
獸木先生のホームページを見ていたら、なんだか私もメールを送りたくなってしまいました。本当に素敵なページですね。感動します。
初めて先生の作品にふれたのは、私が高2の美術部部活中でした。後輩が、是非読んでくれと持ってきたんですが、正直先生の絵は苦手で、あまり気乗りしませんでした。(今は本当に彼女に感謝しています)
結果は、部活中にもかかわらず、一筆も入れることなく全部読み終えてしまい、後輩や友達のいる前でポロポロ泣いていました。ずびずび声で「涙で雲って先が読めない〜」と言う私に「本、濡らさないで下さいね」と後輩が優しく言ったのを、今でも懐かしく思い出します。・・・『あるはずのない海』。その時読んだのはこの作品でした。

言葉には、命があるのですね。すごい勢いでこちらに向かってきます。言霊とはよく言ったものですね。
命のある言葉は、変化するのだと最近気付きました。読み手や聞き手の中で、例えば、頑張る力や、自分を叱咤する力に。『PALM』は、私にとって正にそれでした。先生の作品に出会えて、本当によかった。

それで、この感動を皆に伝えなければと社会人になった私は使命感(?)に燃え、友人数人をPALMワールドに巻込んだところ、今では一体どの位に広がったのか判らない位になっています。友人達がPALMを揃えるまでの間、私のPALMは、見も知らぬ人の所へ頻繁に出張し、何ヶ月も帰ってこないこともありました。(笑)(又貸しの又貸しでしょうか)おかげで『スタンダード〜』などは、本のノリがとれて分解寸前なのですが、なんだか、戦いきった戦士を見るようで、しみじみとしてしまいます。(悲しくもありますけれど)
今は、各自マイ・PALMを持っているので、私のPALMが出かけることはほとんどなくなりました。うれしいことです。

PALMは私に「しあわせ」って、シンプルなことなんだと、教えてくれました。それ故に、忘れやすいのでしょうけど、それを忘れない爲に、実は私、地元の情報誌に4コマまんが、描いてます。日常のささいな、ホウってする瞬間です。これが描けない時は、私の心は荒みきっているのでしょう。それに気付かせてくれたのも、先生でした。感謝しています。
いつでもどこでも、しあわせな瞬間はあるのだと、あらためて感じています。

初めてのメールということもあってか、長々と書いてしまいました。くれぐれもお身体には気を付けて、お仕事頑張って下さい。
先生の作品が読めるしあわせを感じつつ。この辺で。
<颯さん>
   ○端正なお便り、ありがとうございます。そんなふうに大事に読んでいただけるPALMもわたしも幸せ者です。

 
はじめまして大学の時から読み続けて、はや1?年。サークルの女性友人に薦められてはまった口です。男でこれだけ長い間の読者も珍しいのかな?先生の作品は本当にプロットがしっかりしていて、読めば読むほど味があります。
しかし、それ以上にすごいと思うのは、先生の言葉づかい、表現力でしょうか。作品中の単 語の選択が、適切で鋭く読むほどに「う〜ん」と感心します。30も越えて会社でも人を教える立場になるとこの言葉づかいの大切さは身にしみてわかります。先生は、各キャラクターの言葉づかいや表現力で意識されてることはあるんですか?お手すきな時間があったら教えて下さい。
<MHさん>
   ○うーん、その人らしさ?でしょうか?(?って聞かれても困るでしょうが・・・)ム所仲間とかのセリフなどを書いていると、言いようもなく幸せになってしまうのはなぜなのでしょう???

 
獸木さんこんにちは!毎回毎回楽しみにしてHPを読んでいます。PALMは高校生の時に友人から薦められて読み出し約14年間読み続けています。獸木さん!愛してます!(私は女でその趣味はありません)
何と言うのかPALMを読んでいると、すべて何もかもがすごく愛おしくなって、悲しくなってなんともやるせない気持ちになって、やっぱり人生ギャグが必要だよな。って思ってしまうのです。
そんな風に私に思わせるPALMを語る(描く)獸木さんはやっぱり地球圏外の 猫科人族地球人なんでしょうか?もしくは最近すくなくなってきた本当の人間らしい人間なのかもしれない。等と思ったりしています。
だから抱えている問題が大きくても大変な事になっても、ギャグが出てくるんですか?余裕というか何と言ったらいいのか分かりませんがそんなPALMが、そんな話を語る獸木さんが、そんなPALMのファン達がそんな人間たちがすごく愛おしいです。
人間人生楽しまなきゃアカンよ。(人様の迷惑にならない限り)自分のホロスコープとかってよく分からないけど、確かに星の巡りって言うのはある様なきがする。獸木さんはすごく詳しいんですよね。もし良かったらお薦めのそうゆう本を教えてください。ちなみに私は1996年2月26日生まれ。O型です。 ではまた。
<もとさん>
   ○1996年生まれということは今もとさんは3歳・・・そんなことはないですよねえ。お薦めのそうゆう本はないんですが、このホームページのライフナンバー占いに正確な生年月日を入力して占ってみてね。余裕というか、狂気というか?あっはっはっはっは!

 
獸木さんこんにちは。メイルを出すのは2度目になります。
一度目は確か3ヶ月ほど前に、初めて獸木さんの作品に出会って、半ば夢を見ているように毎日毎日読んでいたころでした。もったいなくて、なかなか「あるはずのない海」から先に進めなかったのですが、とうとう3ヶ月あまりかけて「オールスター・プロジェクト」まで来ました。
獸木さんの作品で印象的なのは、言い回しやひとくせもふたくせもみくせもある味のあるキャラクターはもちろんですが、作品中に出てくる“何も言わない人物の表情”が特にいいと思います。
誰かがどなったり笑ったり驚くようなことをしたとき、その傍らにいる人物の表情といたわるような視線が、彼らの、彼らが見つめている相手への深い愛情を物語っているように感じるからです。そしてこの視線は、獸木さんのキャラクターへの想いもあらわしてるように思えます。
もうひとつ、今まで「オールスター」まで読んできた中でとても感銘を受けたのは、どんなに苦しい境遇であっても(いやあればあるほど?)人物が常にポジティブな方向に進もうとしているという事実です。過酷な状況に対して自身の優れた能力で応じ(以下長い文字化け)か書いてるとつれづれなるままに長くなってしまいます。
それから、私も私の主人も動物が大好きなので、知人紹介で「ポメラニアンさわりほうだい!」っていうのにはとても共感できました。
ところで白浜という大阪から行く海のある観光地にアドベンチャーワールドという名の動物園があって、そこはふれあいをテーマにしていて、現在ライオンの赤ちゃんが触れるという電車のつり広告を大阪市内の地下鉄内に沢山出しています。それがもうふにふにのライオンの赤ちゃんをだっこしている写真で、もう動物好きには堪えられん。九月までには一度行って、ふにふにをだっこしてこなければと思っています。すいませんやはり長くなりました。では、また。
<de chiricoさん>

(上記までのコメント/1999年11月更新)


 
初めてお便りいたします。「PALMスリーズ」は、およそ十年ほど前に知り(友人のすすめです)以来ずっと読み続けています。PALMの世界はある意味リアルで、ある意味理想世界ですね。その絶妙なバランスが十何年も読者を引きつける魅力だと思います。

ところで、私は先日初期のPALMを読み返しました。「NOTHING HURT」、幼いジェームスが(いやマイケルが)とっても愛らしい♪イライもマリアもマヌエルも好き♪しかし悲劇が彼らを襲う…何度読み返しても悲しい(T_T)
ジェームスほど他者を無意識に愛する人はいないのに、神はなぜ彼から大切な人々を奪うのか?それが運命か…。

ま、それは置いといて…カーロスとグエンを殺しマティックに銃で殴られたあと、ジェームスが夢を見ますよね。そこに、「いつもの夢」が出てきます。階段を降りるとそこには青い目の金色の子供が(アンディが)いる…というもの。で、気になったんですけど、世界が二つに分けられていますね。誰もいないだだっ広いステージ、そこを降りるとアンディのいるステージ。
それは、何かの暗示に思えたんですが…彼は何もかも捨てて(あるいは無くして?)階段を降り、アンディ(ジェームスにとって人生の転機の象徴でしょうか)と出会う、と。もしそうだとしたら、アンディのいるステージを降りると次の階には誰がいるんでしょう。
そして、このステージは何段まで続くのか?なんて…私の勝手な想像ですが。っていうか、今更こんな事考えてるなんてグズな私…

獸木先生の描く「夢」は非常に暗示的で、読むたびに色々な解釈が出来て面白いです。完成するまで今後一体何年かかるのか解らないですけど、「PALM」が有終の美を飾るその時まで、ずっと読み続けたいと思っています。
<ASUKA.Sさん>
   ○夢は見た後で、思い出していろんな解釈をして、しばらく楽しめるとこがいいですよね。

 
はじめまして。私は、PALMファンになってまだ数十日という新参者です。前々から知ってはいたのですが(PALM100回記念ごろ)そのころはなんせまだ中坊だったもので、ちょっと失礼ですが(いまは決してそんなこと思ってませんっ!!)獸木先生の絵に対してちょっとした嫌悪感と言うようなものを持っていました。
ところがどっこいつい先日、(私は今年、高3になるので、勉強に集中しようと思い)部屋 の片づけ、もとい本、雑誌の整理をしていたとき、古いWINGSを見つけパラパラ読んで みてたら、何かが私の心をこちょこちょってくすぐるんです。それで気になって・・・・・。気づいてみればあっというまにPALMの虜でした。(でも,途中までは古本・・・)

ちなみに私は、カ−タ−が好きです。私の、心に残る場面というといろいろあるのですが、その中でも(やはり)カ−タ−と黒猫の話です。「あるはずのない海」で、死んでしまったアルジャ−ノンを抱いたカ−タ−が、
「よくまあみんなぞろぞろと・・・・・・。近く向こうで大きな催し物でもあるのか?んん?」
というところです。なぜかと言われると私自身????といような状態ですが・・・。で、これは、「愛でなく」のサロニ−が、カ−タ−に甘えてくれたときのセリフ「アルジャ−ノンはわたしになつかなかった。何せ彼を抱いたのは死体になった時だけだからな。味もそっけもなかったよ。」へと、私の中では続くのです。何かもう、カ−タ−を表してるとしか言いようのないところですね。
もっともっと書きたいことはあるけれど、今日はここら辺で。今回勢いのまま書いてしまったので、今度はもっと頭の中を整理してからまた書きたいと思うので、その時は読んでくれるとうれしいです。
これからも、ご健康に気を付けて頑張ってください
<halさん>
   ○わたしは自分の作品に登場させた後で、実際に黒猫や黒犬を飼ったのですが、飼ってから作中の猫や犬を見ると、現実とごっちゃになって頭くらくらするという妙なことになってます。
偶然飼うことになったり、作品に出すほど好きな種類だから飼ったり、経緯はいろいろですが、作中&実生活犬猫は、わたしにとって現実と作品との境界を行ったり来たりする、なかなか幻想的な存在なのでした。

 
PALM最新刊(24巻)購入いたしました!自分が何巻まで持っているのか分からなくなっていたので(大量のコミックスを所持しているので)買う時に、「これは本当にまだ購入していない巻だったか?」とどきどきします。
犬に人(犬)権がない…というところで、こないだニュースで、どこか北の方の国で、増えすぎた野犬が人間を襲う事件が多発したので、警察がどんどん野犬を捕まえて殺しているという映像が流れていたのを思い出しました。
その野犬というのが、何年か前大型犬を飼うのがブームになって、飼ったのはいいけど育てられなくなって、捨ててしまったのが野犬になったのだそうで…
結局は人間の自分勝手な行動によるものだったとか。

自然破壊とか、環境汚染とか、こういうペットの問題にしても、いま世の中で問題になっていることの全ては人間の自分勝手な行動の結果なのだなあ…と考えると、なんとかしなくちゃとおもう反面、もうどうしようもないのではないか?と思ってしまったりもします。
自分にできる事は、せいぜいシャンプーや洗剤を自然の成分のものに変えるくらい…もっとちゃんといろいろなことを知らなくてはいけないなと思います。
なんだか本の感想とは関係のない感じになってしまいましたが、こういういろいろなことを考えさせてくれる本は他にないです。これからもずっともっと沢山の人が気がつくように書き続けてください。
<ちょっぴいさん>
   ○シャンプーや洗剤を変える以外にも、誰でもやれることはもちろんいっぱいありますよ。がんばりましょう!(だめでもともと!)

 
獸木先生はじめまして。道原かつみ先生のホームページのリンク集から、獸木先生のページがあることを知り、飛んできました。
感想を寄せていらっしゃる皆さんの年齢層で「高校生の頃、お豆の半分を読んで、それ以来…」という方も、比較的多いように思いますが、私もそうです。
制服を着て、学校帰りに本の発売日を待ちわびて、書店を覗いていた頃が、なつかしいです。
当時私は秋田にいたのですが、秋田は首都圏の発売日より2〜3日ビハインドになるので、いつ来るかいつ来るかと、20日を過ぎると友人と書店をうろちょろしていました。

15年近くの年月を、PALMを読みながら過ごしてきてPALMは本当に、私の血肉となって体の中を流れています。
いつも大事なことは何かと考えるとき、精神の在り方という面で、とても支えてくれてきたように思います。
自分の人生を頑張って漕ぎ切ること、それを続けるならいつか、この流れは辿り着くべき海に向かう。そう信じられる何かを、いつも与えられる気がします。

PALMって椰子の実、っていう意味で使われてたんですね。私はまた、あの手品の「何も無いところから出てくる」あの芸からとったのかと思っていました。

不思議なことで、30をすぎたあたりから、私の人生は自然と行くべき方向へと、流れ始めました。1つ達成すると、また次の目標が出来て、階段をひとつひとつ登るような気持ちでいるうちに、自然と遠くまで流れ着きました。
今はアメリカにいます。 NYから2時間くらいのところにある、ペンシルバニア州の町にいます。日本語教師をしています。NYが近いので、NYには何度か遊びに行きました。ジェームズ君が幼少時代を過ごしたNY!

小さな女子大で1学年間教えましたが、更に日本語教育を勉強をするため、9月から大学院に進学します。
今度はサンフランシスコで西側です。いよいよPALMの舞台、西側(残念ながらロスではないのですが)に移動です。
PALMは好きですが、実際のアメリカは興味のある国ではなく、NYもサンフランシスコも自分が訪れることになるとは、夢にも思っていませんでした。
本当はオーストラリアかニュージーランドか、カナダに行きたかったんですが、いろいろなタイミングなどで、アメリカにやって来ました。

いつも、PALMの舞台であるアメリカは、とても遠く思えたのに、自分が、今、その国で生活しているなんて、とても不思議です。
アメリカに来るとき、PALMを全部持って来たかったのですが重いので断念しました。過去の作品はともかく、こちらにいると続きが読めなくて、とても残念です。
今日拝見したHPでは、ジェームスとシドがうまくいっているとか、何やら私が日本にいた頃の話みたいなのに、それすら読み損ねていたようで、もう、イライライライラ…。
でも、学生ビザ申請の関係で、今月末に1回日本に帰るので、そうしたら巻き返します!

今年に入ってから、自分の進路のことで、いろいろと悩んでいたのですが、やっと心の整理がつき、頑張ろうと思ったときに、またPALMに出会えたのはとても嬉しいです。やっぱり、ご縁があるのでしょうか?!
自分の「辿り着くべき海」に向かって、ざくざく漕ぐのを頑張ります。途中で良いパートナーを拾うのが、私の野望です(^-^)

獸木先生も、頑張ってください。
長くなってしまいました、掟破りでしょうか、すみません!
それでは、失礼致します。
<SKさん>
   ○どのくらい長くても大丈夫です!野望共々、夢が叶うといいですね!

(上記までのコメント/1999年7月更新)


 
PALMの中には、本当に印象深くて心に残る言葉が沢山登場します。PALMを読むだけでそれらの言葉から癒されるような感じがします。わたしにそういう言葉を与えて下さった獸木先生に感謝しています。中でも、日常の中で一番わたしがよく思い浮かべる言葉は、
“Nothing hurt”です。
“決して傷つかない”。心が沈んでいるとき、心がおかしくなりそうなとき、この言葉に支えられて、少しでも前を見ようという気持ちになることができました。
“Spiderweb”。先生は、作品中でひとの人生をこう例えてらっしゃいましたが、わたしの描く蜘蛛の巣が、少しでも美しくなれば良いな、と思っています。
<キョウさん>

 
こんにちは〜。私は友達に教えてもらってPALMを読み出したクチなんですが、まず思ったのは、「みんなそろいもそろってあったまええの〜」です。いろんな意味で。
ま、やっぱ勉強はせんとあきまへんな。近頃「何でこんな将来何の役にもたたんことやらなあかんねんろ」っていうのをよく聞きますが(数学に対して言うことが多いな)、それは違いますよね。問題の解き方を学んだりするんじゃなくて、苦手なら苦手で、「どうやってなんとか3(又は2)をとるか」とか「どういう勉強の仕方が効率よいか(つまりヤマのかけ方)」とか「先生に気に入られるには」とか(汚い)、そういう問題の処理のしかた、乗り越える方法を学ぶんだとおもいますねぇ。今後のために。
自分の得意であったり興味があったりするもんだけやってたらあきまへんわ。わけわからんことを不本意でありながらもせなあかん時ってあるべきだと思いますし〜(ある程度!)。近頃がまん弱い(新語)人間が多いような気がしますわ。あれ?ていうかPALMの話題じゃないやんかコレ。あらあらいけません。
えーとPALMの話題。PALMで一番好きなところは「澄 *+-!#?*+-**+??%$&&(以下文字化け)」いやーはっはっは。おっちゃん困るわ。  
では京都の女子高生CALFでした〜 再見。
<CALFちゃん>
   ○メールありがとうね。自分の得意であったり興味があったりするもんだけやってもえーんやないの?獸木さんずっとそうしてきたんよ。だって人生短いもん。自分のほんとになりたいものになってね!(で、何でおっちゃん困ったの?)

 
私にとっての獸木さん初体験は「フランケンシュタインは僕に云った」で,かなり長い間これが私の大事なものでした。
「PALM」に目覚めたのは古本屋ででして,立ち読みしたのです。
でも,特にそのとき買おうという気にはならなかったのですが,次にその古本屋に行くと,また立ち読みするのです。同じPALMを。そして,行くたび行くたび,ずーっとPALMを読んでいたのです。
そして,あるとき,どーんとPALMの中の台詞が見えてきた,というか何というかもう質量を伴ってぶつかってくるような感覚を得まして(なんのこっちゃ)、これでもう観念しておとなしく全巻揃えました。その時”PALM教”か何かがあったら入信していたでしょう。まずいです。
あの,何を云いたいのか見失ってしまいましたが,とにかく,獸木さんの言葉にはじわじわ効いてくる,なにかとても凄いものがあります。こういう言葉を顕わす方というのはどれだけの経験を自分の中で消化してこられたのかと,憧憬を通り越し羨望,悔しささえ感じます。しかしここで踏みとどまり,自分の土俵で戦わなくては,と日々精進して(いるつもりで)おります。
もうめちゃくちゃですが,最後に,私がPALMの中で一番好きな場面は「愛でなく」の中の気を失ったジェームスのイメージ世界の,「ある朝目覚めると—」から「待ち続けたものの中にいる自分に……」までです。
でも,多分どの作品のどの場面よりも深く感動したのは「青また青」の中のハーレムに食事に行く場面,エバンの「シアワセって,こうでしょ?」の場面です。
いつも涙が出ます。
末永く様々な作品を描いていただければと思います。
<OMさん>
   ○あの「シアワセって,こうでしょ?」のシーンは実は実話です。タスク(息子)君ありがとう。

 
Q&Aコーナーで話題になっていたエフトレエンコ氏について、情報をちびっとだけ提供いたします。
エフトレエンコのこの詩ですが、第三世界で人類の未来を見いだそうとしたイヴァン・イリッチというアメリカの学者が1970年に書いた「脱学校の社会」(東京創元社)という本の最終章に載っています。
その最終章、「エピメテウス的人間の再生」(だったっけ?)というところで、プロメテウスの弟であり、「あとで考える」という意味の名を持ち、壷の底に希望を所持していたパンドラを妻とするエピメテウスに、これからの子どもの未来を考えたい、とかいう内容の(手許に本がないのでうろ覚えですみません)まとめの部分に、イリッチは、未来のエピメテウスたちにこの詩を送る、とエフトレエンコの詩をのせています。
獸木さんが中学の先生にもらった翻訳とは多少違いますが、間違いなくあの「星の歴史」です。しかし、肝心のエフトレエンコについての情報は載ってません。しかし、70年代に「脱学校」を提唱し、学校に替わる教育ネットワークの思想を打ち立てたイリッチにとっても、この「星の歴史」が重要な意味を持っていることがわかります。
「脱学校の社会」は、今でも多くの教育関係者に読みつがれている本です。東京創元社から今でも版を重ねて出版されています。
謎のエフトレエンコ氏が、プロの詩人かどうかはまだわからないではありますが、アメリカの70年代に画期的な教育思想をぶち立てたイカス学者にとっても「星の歴史」が宝ものであったことが、PALMの読者の方々にも伝われば、と思い、メールさせていただきました。
<IAさん>
   ○と、いうことだそうです。

 
わたしは去年の四月から今年の五月まで、ワーキングホリデーでオーストラリアに住んでいました。パース郊外、Fremantleです。
そうそう、私がオーストラリアにいったのも、ジェームスの言葉がきっかけでした。

「不本意なことをしたり、あるいは不本意に何かをしないことによって一度自らを欺けば、死ぬまでそれを続けなけれぱならない。嘘を隠すには別の嘘が必要になる。とても他のことなどできはしない。そんなふうに一生を費やすのはごめんだ」

ほんとは何がしたかったのか、を考えたら、海外で暮らすことだと思い、ひとりパースへ行きました。
いろんな人たちと出会っては別れ、とてもたくさんのことを学びました。
周りの人にも、「かわったね」と言われます(いい意味で)。
PALMに出会わなければ、こんな風に自分に自信も持てず、自分を嫌ったまま、びくびくしながらぐちってたと思います。これからも自分に嘘をつかないで、生きてくつもりです。
なんか身の上話なんかしちゃってすいません。でもこの話をしないと、感謝の理由がわかってもらえないから・・・
きょうはこのへんで。お体大切になさってください。
またメールだしますね。ではまた〜
<ぽちたろうさん>
   ○うーん、すごいですねえ。実際に行動するのは簡単ではないはず。偉い!

(上記までのコメント/1998年10月更新)


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